【2024年版】 適切なウェブサイト翻訳サービスを選ぶには
貴社のウェブサイトがひとつの言語でしか表示できなければ、世界の人々の多くはそれを読めません。潜在的な読者・顧客・購入者を逃し、多くの利益を失うことになりかねません。
英語のウェブサイトがあれば充分でしょうか? たしかに英語は世界で2番目に多く使われている言語です。世界の人口の2割が英語を話し、4億人が英語を第一言語とし、15億人が英語を流暢に話します。しかし、ウェブサイトについてはこれを大きく上回る59%が英語で提供されており、他の言語のウェブサイトは圧倒的に不足しています。
ではどうすればよいのか?
もちろん、経営者がすべての言語を知る必要はありませんが、適切なマーケティングチーム、会計担当者、そして資格を持つ翻訳者の助けが絶対に必要です。これらの人々が、ニーズに応じて、貴社のウェブサイトがより多くの閲覧者を獲得できるよう支えます。
自社の翻訳ニーズを理解する:
翻訳サービスを選ぶ前に、その使い勝手や、貴社の展望・価値観・目的に合っているかどうかを検討することがきわめて重要です。
たとえば、国際化を目指す企業なのか、世界の人々に利用してほしい団体なのか、言語の境界を越えた情報発信を必要とする個人なのかによって、話は変わってきます。いつ、何を翻訳すべきかを決定するためには、まず翻訳に対する自らの正確なニーズを分析する必要があります。
翻訳ニーズを調べる第一の段階は、自らの目的を明確に定義することです。なぜ翻訳が必要なのか、と自分に聞いてみましょう。自社の製品やサービスを世界にもっと売り込むためですか?自社の情報を他の言語でもっと伝えたいからですか?それとも、より多くの顧客を獲得して利益を増やしたいからですか?
対象とする人々や自らの目的を理解するために、できるだけ多くの質問を自分に投げかけてください。翻訳サービスを選ぶは、この作業がとても重要です。たとえば、旅行に関するブログなら、世界で広く使われている言語にしたほうがいいでしょう。中国語、英語、スペイン語、ヒンディー語、アラビア語、ポルトガル語といった言語です。
予算を立てておくことも重要です。これは、翻訳ニーズと予算額を一致させ、目標を財政面でも実現可能にするために不可欠です。
適切な翻訳サービスを選ぶ際によくある誤り:
- 機械翻訳だけに頼り、人間の目で翻訳を見直さない: 機械翻訳は、自然言語の処理について驚くべき進歩を遂げてきました。現在の世界では、誰もがChatGPTで翻訳を試みています。しかし、まだ完全に正確なわけではありません。
ChatGPT、Google翻訳、また類似のツールを使っている場合に覚えておいていただきたいのは、ウェブサイトの閲覧者は主に翻訳先の言語のネイティブスピーカーであり、文法の間違いは気づかれる、ということです。機械翻訳では間違いを避けられず、貴社の信頼性に影響します。 - 対象とする人々の文化や言語を軽視する: それぞれの言語は、人々の考え方、生活様式、共有する歴史、地理的条件などに基づいて独自の構造を持っています。文化の違いによって、単語や表現の意味も変わってくることがあります。言語を文脈から切り離して解釈し翻訳することは不可能です。翻訳の際、こういった違いを無視したり、誤解したり、文化に関わる細かな点を見落としたりすると、誤訳につながる可能性があります。翻訳におけるもうひとつの課題は慣用表現です。慣用表現・口語表現・俗語の翻訳は難しい場合があります。翻訳先の言語では同等のものが見つけにくいかもしれないからです。これは、翻訳者がその表現の文化的背景を調べ、理解し、翻訳先の言語で適切な表現を見つけることによって回避できます。
- 翻訳を校正しない: 校正とは、綴りの間違い、文法の誤り、構文、句読点の間違いなどを調べる作業です。ローカライズしたウェブサイトの校正を機械だけに任せると、同じ間違いが何度も出てくる可能性があります。コンピューターは、文脈や細かな意味合いを理解できないからです。人間の校正者しか修正できない誤りがあります。
検討すべき6つの重要なサービス:
- ローカライズ: ローカライズとは、提供する製品やサービスなどを、特定の市場や地域の人々のニーズに合わせて修正することです。ウェブサイトのローカライズでは、もともとのウェブサイトの言語・デザイン・文化的要素を修正し、新しく対象となる人々に適切な体験を提供します。
- コンテンツ管理システム (CMS) の互換性: コンテンツ管理システムは、必要なときに必要な言語を簡単に追加できるものであるべきです。追加の際、機能に支障をきたしたり、サイトの速度を低下させるものでは困ります。また、一度ロケールを追加すれば、追加作業の必要なく、複数のロケールを維持できるものであるべきです。優れたCMSソリューションは、ウェブサイト閲覧者の興味を惹く独自の形態で多言語のコンテンツを表示できる柔軟性も備えています。また、そのようなCMSソリューションは、単純で洗練されたコードを作成し、ウェブサイトを検索エンジンで検索されやすくします。
- 検索エンジン最適化 (SEO): 多言語での検索エンジン最適化は、ウェブサイトのローカライズに不可欠な要素です。その地域の利用者の共感を得るため、翻訳先の言語で最も関連性の高いキーワードを選択することから始めましょう。次に、ウェブサイトの表示速度を優先しましょう。読み込みの遅いサイトは、顧客から見放される可能性が高く、検索順位に悪影響を及ぼします。また、タイトルやディスクリプションなどのメタデータも翻訳して、各地域の検索結果におけるサイトの表示を見やすくします。さらに、国別トップレベルドメイン (ccTLD) を使用して、貴社のサイトが特定の地域の市場に関連していることを示すかどうかも検討しましょう。最後に、Googleなどの検索エンジンが貴社のサイトの言語と対象地域を理解できるようにhreflangタグを使用して、国際的な検索エンジン最適化の取り組みをさらに強化します。
- 携帯端末への最適化: 現在、インターネット利用者の95.8%は携帯端末を利用しています。ウェブサイトを快適に利用してもらうには、携帯端末への最適化が重要です。最適化によって利用者の満足度を高め、サイトを活用してもらい、リテンションを高めます。リテンションとは、利用者が貴社のウェブサイトをより長い時間閲覧することを意味します。それにより、利用者が貴社のサービスや製品を購入する可能性が高くなるわけです。
- 法令の遵守: 各国にはそれぞれの法律があります。法的な問題を避けるためには、各国の法律が求めるものを充分に理解しておく必要があります。貴社のウェブサイトが法律に従っていることを確認するには、経験豊富な専門家に依頼したほうがよいでしょう。
- 使いやすさの確保: ローカライズによって世界各地で利用できるウェブサイトを作成するということは、多様な言語の訪問者がバリアフリーでサイトを利用できるようになるということです。ウェブサイトをローカライズすることで、対象とする人々が自らの言語でコンテンツを活用できるようになります。障碍があり、支援技術を使用している訪問者への配慮も必要です。包括的なウェブサイトのローカライズとは、目に見えるコンテンツと、直接は見えないコンテンツ (画像のaltテキストなど) の両方を更新することを意味します。
品質保証と価格設定
貴社の製品やサービスの価格を設定する前に、徹底した市場分析を行いましょう。競合他社が類似の品質保証サービスの価格をいくらにしているかを調べます。また、提供するサービスの複雑さ、競合他社の評判、対象とする市場の具体的なニーズも考慮します。そうすることで、価格設定の基準ができ、貴社が提供する価値を反映した方法で貴社のサービスを位置づけることができます。
クリムゾン・ジャパンがお手伝いできること
私たちは、専門的な翻訳会社として、それぞれのお客様独自のニーズに合わせたサービスの提供に努めています。当社の翻訳者は様々な種類の文書を翻訳する能力と経験を有しており、正確かつ文化面でも適切な翻訳をお届けします。