マルチメディアに翻訳・ローカライズして世界に発信!
製品やサービスをマルチメディアに翻訳・ローカライズして情報を発信することは、世界中のユーザーとつながる最も効果的な方法のひとつであるとともに、新規市場でビジネスを迅速に展開するのに有効な方法です。マルチメディアにローカライズすることにより、製品やサービスをユーザーの目に触れやすくし、ターゲット市場の顧客に届けたい情報を即時に、彼らの言語で提供することができるようになります。
ここでは、マルチメディアの翻訳・ローカライズと、その実現のために必要な作業について解説します。
マルチメディア翻訳・ローカライズとは
マルチメディアとは、オーディオや動画、Flash Video(フラッシュ ビデオ:ウェブ上で動画などを再生するために用いられるファイル形式 )、アニメーション、eラーニング素材、インタラクティブ・コンテンツなどを組み合わせることによってユーザーの共感を得られるようにするコミュニケーション手段です。製品やサービスをターゲット市場のニーズや社会規範、文化的側面に合わせてマルチメディアに翻訳・ローカライズすることで、ユーザーとのコミュニケーションをいっそう深めることができます。
最終的には、現地通貨や日時表示、単位などの表記方法を含むターゲット言語で示されるすべてのコンテンツを、ユーザーにとって見やすく、かつ使いやすい状態にローカライズする必要があります。ローカライズの目標は、コンテンツがユーザーにとって、初めからターゲット市場の言語で制作されたもののように映ることです。
翻訳・ローカライズした製品・サービスをマルチメディアで提供することは、ユーザーの体験を充実させ、ビジネスにとって大きなプラスとなるはずです。
マルチメディア翻訳・ローカライズに必要なこととは
マルチメディアに翻訳・ローカライズするにあたり、プロセスを円滑に進めるために確認しておくべきポイントがあります。以下の点について考えてみてください。
- マルチメディアの目的は何か
- ビジネス展開したい市場はどこか
- 対象ユーザーにそのマルチメディア・コンテンツをどう利用してほしいか
- 翻訳・ローカライズされたマルチメディアをどう拡散させるのか
- 該当のマルチメディア・コンテンツをどこに設置するのか(会社のウェブサイトか他の場所か)
プロジェクトの大枠を決めた後、ローカライズの実際の作業に着手しますが、以下の各プロセスを効率的に実施し、簡潔に分かりやすい翻訳とローカライズを実現するようにします。
- 翻訳:ローカライズに先だって、まず、コンテンツの各素材をまとめます。会話や音声は書き起こし、画面上のキャプションやテキストも脚本に書き出します。オリジナルのコンテンツをすべてテキスト化することにより、スムーズな翻訳を可能にします。翻訳されたテキストをターゲット言語のネイティブ・スピーカーがチェックすることで、翻訳の正確さを確認します。
- 動画のローカライズ:マルチメディアの中でも、マーケティングにおいて積極的に活用される動画のローカライズは特に重要です。翻訳したコンテンツやオーディオ、その他の要素を包括的に盛り込んだ動画をローカライズすることで、ユーザーを惹きつけるメディア・コンテンツを作成します。
- オーディオのローカライズ:動画のローカライズには、すべての音を含めたコンテンツをターゲット市場に適応させることも含まれます。オーディオをローカライズする方法のひとつに、ボイスオーバーや吹き替えが挙げられますが、それにはターゲット言語の正確なアクセント、語調、言葉遣いなどその言語の特徴を熟知している人が脚本を読み上げて収録することが不可欠です。また、バックミュージックや動画の中のさまざまな音も同様にローカライズすることも必要です。
- 字幕制作:吹き替えではなく字幕を挿入することで、スタジオ収録のコストや時間を削減する方法もあります。また、字幕を挿入する方が吹き替え収録・編集を行うよりも作業進行の管理がしやすく、内容についても確認しながら進められるので正確性も確保しやすいというメリットがあります。
- 翻訳の整合性確保:すべてのテキストとオーディオ素材の翻訳・収録が終わったら全体の整合性を確認し、製品を仕上げます。文字として書かれた言葉とオーディオ中の音声として伝えられる言葉に齟齬がないように、全体の統一性をとることがローカライズの成功の鍵となります。
新規顧客に製品やサービスの情報を最も効果的に伝える手段のひとつとして、マルチメディア翻訳・ローカライズは企業のマーケティング戦略における重要な要素であり続けることでしょう。マルチメディア翻訳・ローカライズを効果的に行うには、翻訳会社や言語サービスプロバイダと連携することをお勧めします。
製品やサービスをマルチメディアに翻訳・ローカライズして新しい市場に向けて情報を効率的に発信し、ビジネスの成功につなげていきませんか。