翻訳ツールにできること、人間にしかできないこと

この10年ほどの間、まさに目覚ましい進化を遂げたIT技術により、世の中はとても便利になりました。特に、PCの普及というハード面からアプリケーションの多様化というソフト面での拡充により、携帯電話やオンラインショッピングなど、かつては夢物語でしかなかったコミュニケーションが現実化しています。 これと同時に、翻訳に関連する技術も進化してきました。その一つがCATツール(Computer-Aided Translation…

スタバの成功の裏にあるもの――日本でビジネスを成功させるために

あまり自覚されることはありませんが、日本人は世界でも稀に見る「ハイスペック嗜好民族」です。企業が国外市場でビジネスを成功させるには、製品やマーケティングスタイルをその国の市場に適合させる必要がありますが、日本市場に進出しようとする外国企業は、細やかな「気配り」を想像以上に要求されることに気づくのではないでしょうか。「こうしてほしい」とはっきり要求されず、時に「口に出さない要求への理解」を求められることも.....。外国企業が日本で成功するためのハードルは、低くないのです。…

グローバル化はローカル化!?

「完璧な翻訳などありえない」――。 翻訳を試みたことのある人にとっては周知の事実ですが、ある言語で示される内容を他の言語ですべて正確に表現するのは至難の業です。経済、文化、産業、人とあらゆる物事がグローバル化した世界において、情報の共有および拡散のための「翻訳」という言葉の置き換えが不可欠となりました。現代における「翻訳」の意味や役割について検証します。 現代の「翻訳」に求められること…

下手な翻訳で失われるもの

近年急速に拡大するオンラインビジネス。国外に展開をする場合、当然、翻訳の必要が生じますが、実はスペルミスや誤訳、不適切な文章表現によって多くのお金やビジネスチャンスが失われてしまうのです……。今回は、下手な翻訳で失われるものについて考えてみます。 人は瞬間的に判断している…

Brexit後、EUにおける英語はどうなる?

2016年は数々の衝撃ニュースがありましたが、中でも想定外と言われたのが米国大統領選挙におけるトランプ氏の勝利と、英国のEU離脱を問う国民投票の結果(Brexit)でした。もちろん2つとも国際政治的に大変なニュースですが、今回は言語の視点からこの2つに焦点を当ててみたいと思います。 EUの”United in Diversity(多様性の中の統合)”における言語政策と英語 欧州連合(EU)は1992年に、欧州各国の地域統合を実現するために”United in…

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