法律翻訳・法務翻訳を翻訳会社に依頼する5つの理由

国をまたいだ大規模な取引を行うにせよ、自国の本社で小規模な取引を行なうにせよ、事業経営では日常的に法務文書が発生し、翻訳サービスが必要になることも多々あります。法律文書の内容は専門的かつ細部にわたり、ひとつのミスも許されません。実際、たったひとつのミスでも事業や関係者に深刻なダメージを与えかねないため、法律関連の文書の翻訳には、専門知識が不可欠です。

ここでは、法律を専門的に扱うことができる翻訳会社の法務・契約書翻訳サービスに依頼するのをお勧めする5つの理由を紹介します。

翻訳ミスにより損失を避ける

法律翻訳サービスを提供する翻訳会社に作業依頼をするのを進める最も重要な理由は、プロが作業することで翻訳ミスによる経済的な損失を避けられることです。法律文書にミスがあると、それを挽回するには高額な費用がかかる場合があります。翻訳のミスによって重い罰金刑が科せられたり、訴訟手続きが遅延したり、あるいは高額な訴訟につながったりする可能性すらあるのです。些細な誤訳が文書そのものの意味を変えてしまい、該当文書が無効となることもあり得ます。こうしたミスの代償は金銭にとどまりません。評価の失墜、顧客の信頼喪失、ビジネスチャンスの縮減、法律上の問題、もっと悪ければ実刑の判決すら考えられるのです。こうした翻訳ミスによる危険を回避するためにも、専門知識のある翻訳者に翻訳作業を依頼することは、事業にとっても重要です。

専門的な知識が不可欠

法律文書を読んだことがあれば、法律分野で使われる独特の専門用語が理解しにくいことに思い至るでしょう。翻訳者が原語とターゲット言語の両方に精通していても、法律の専門用語や概念(コンセプト)を同程度に熟知しているとは限りません。その結果、翻訳の過程で重要な概念が省略されたり、正確に伝えられなかったりする可能性が生じます。法律関連では各分野で特有の用語が使われるため、翻訳者にはより専門的な知識が求められます。たとえば、特許申請書の場合はかなり詳細にわたり、関係するすべての国の要件を満たさなければなりません。そのため特許を申請する企業が手続きを円滑に進めるためには、特許法の専門知識を有する翻訳者が必要なのです。しかも、特許申請の場合には守秘義務上、信頼できる翻訳者を確保することが必要となります。

国ごとの法的要件も把握する必要が

法律文書の翻訳作業を行なうにあたり、関連する国ごとに独自の法制度があること、またそれぞれ特有の法的要件を備えていることを認識しておくことが重要です。加えて、ひとつの国のなかでも地域によってはまた別の法的制約が存在する場合もあります。したがって、法的手続きや取引は、場所によっても非常に異なります。そうしたすべての基準が満たされているかどうかを確認するには、国際法の専門知識を有する翻訳者を有する翻訳会社に依頼し、あらゆる規制にも対応できるようにしておくことが得策です。

ローカライズの必要性

ある言語から別の言語に文章を置き換えるとき、正確さが必要なことはもちろんですが、それだけでなくコンセプトやアイデアをターゲット言語に適応させる「ローカライズ」も大切です。ローカライズするには、ターゲット言語の地域に根づく伝統や言葉のニュアンスを考慮しながら、文化的な配慮のある言葉に置き換えていかなければなりません。ターゲット言語のネイティブスピーカーを抱えている翻訳会社であれば、最終的な納品物は文化的にも適合した文書となっているでしょう。
また、ひとつの言葉が複数の意味を持つ言葉(多義語)も多数存在するため、翻訳者は、その言葉や文脈の適切な使い方を見極め、コンセプトを伝えるのに最適な言葉を選択する力量が必要となります。ネイティブスピーカーなら、最適な言葉の選択もできるはずです。

翻訳の正確性を示す翻訳証明書の提示

法律文書の翻訳を行った場合、裁判所、政府、企業によって、手続きを進めるためにその翻訳が正確であることを示す翻訳証明書の提出を要求してくることが少なくありません。そうした翻訳証明書を提示することで、全ての関係者が原文と翻訳文の間に矛盾がないと確認することができるのです。翻訳証明書を必要とするのは、結婚証明書、死亡証明書、出生証明書など各種証明書の翻訳のほか、ビジネス契約書、裁判関連の写し、養子縁組の書類などの翻訳があります。翻訳会社であれば、速やかにそうした証明書を発行することが可能です。

日々の事業活動において法的な取引は必要不可欠なものであるため、法律文書の翻訳を行う際には、慎重に検討しなければなりません。認定を受けている法律関連に通じた翻訳会社に作業を依頼することで、正確かつ文化的に受け入れられ、すべての法的要件を満たす翻訳を実現させることができるでしょう。

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